業界動向
2011年10⽉31⽇
01 | ⽇本経済の⾒通しは欧州経済の減速や円⾼の影響、さらにタイの洪⽔の影響もあり今後の不安要素はあるものの東⽇本⼤震災による影響で後退していた企業の景況感が回復基調にあることを踏まえて来年にかけて徐々にこのまま景気が改善されていく⽅向を期待したいものである。 2012年前半までは現在の回復基調が継続されんことを想定したい。 |
---|---|
02 | 新卒採⽤に関しては現在の氷河期状態が⼤きく解消されることは来年度においても難しいものと思われるが、景気の改善による新卒採⽤数の拡⼤を期待したい。もっとも新卒学⽣にとっては既卒の学⽣のみならず留学⽣とも新卒採⽤枠を競い合う時代に突⼊していることも事実である。また、学⽣の就職⼈気が⾼い⼤企業から中⼩企業への就職への流れがますます加速されると同時に海外への就職を積極的に考える学⽣も増えてくるものと思われる。海外でいったん就職してキャリアを⾝につけてから⽇本へのUターンを考える学⽣も今後増加してくることであろう。 |
03 | 中途採⽤に関しても、東⽇本⼤震災後で⼀時影響を受けたものの今年の後半から徐々に回復基調にあるのでこのままの回復基調が続いていくことを⼤いに期待したい。しかしながら求⼈が回復基調にあるといっても実際に候補者が採⽤に⾄るまでのハードルは昨年同様相変わらず⾼い傾向は変わらない。更に中途採⽤にも外国⼈の採⽤枠が今後拡⼤していくことが予想される。グロ―バルな環境下で⽇本語のみならず英語や中国語に全く⽀障がない外国⼈の採⽤も今後拡⼤していくことであろう。 |
2010年1月23日
01 | 日本経済の本年度の見通しは未だ不透明な要素はあるものの、年の後半に向けて徐々に回復基調に転じてくれることを期待したいものである。確かに、リーマンショック以降、経済の底は打って昨年から改善する方向にはなってきているとは思われるので、現在の回復基調が緩やかであっても、雇用に対しても少しずつプラスの影響が出てくることを願いたい。今年の前半はまだ経済に対する閉塞感が残るものの、後半には経済のみならず政治も相俟って閉塞感からの解消が進んでいく方向になることを想定したい。 |
---|---|
02 | 新卒採用に関しては氷河期状態が直ぐに解消されることは本年度においてもなかなか難しいかとは思われるが、日本経済の今後の見通しによって昨年に比して新卒採用数が多少なりとも全体的に増えて改善傾向が見られてくることを大いに期待したい。また例年に見られるように大企業にどうしても学生の就職人気が集中してしまう一般的な流れから中小企業への就職に分散していく流れに転じることを加速させることが氷河期状態を解消する上で大きな対策になることと思われる。最も、学生の就職活動の開始時期を遅らせることも新卒学生の負担を減らす意味で重要な施策であると言えよう。 |
03 | 中途採用に関しては、昨年から徐々に回復基調にあるので大きな経済変動がない限りは本年度もこのままの基調が続いていくことを期待したい。一方で求人は回復しても企業側の採用基準が相変わらず厳しい状況であることは間違いないものと考えられる。したがって、求人数は回復していっても実際に候補者が採用に至るまでのハードルは昨年同様相変わらず高い傾向が続くものと思われる。企業側が中途採用で人材を採用する場合に、求める人材要件にうまく適合しなければ無理しても採用することはない傾向が定着してしまった感は否めない。 |
2010年1月10日
01 | 一昨年のリーマンショック以降、日本経済は昨年後半から徐々に一部の製造業で持ち直す気配が出てきてはいるものの経済全体としては景気回復の見通しが未だはっきりとは立たない状況にある。昨年は政府が実施した緊急経済対策やエコポイント効果もあってか昨年後半には景気の回復への期待感も出てきてはいたが今年に入りデフレの影響もあり景気が二番底に落ち込む懸念も出てきている。今年の後半には景気回復の兆しが何とか見えてくることを期待したいものである。こうした経済状況下では、雇用の急激な回復は望めべくもないが、今年後半にかけては徐々に雇用環境の改善が景気回復とともに徐々にでも出てくることを望みたい。しかしながら雇用回復があったとしても急激な回復は難しいであろう。一方で、企業の倒産やリストラによって失業者が労働マーケットに出てくる状況は昨年ほどではないにしても暫くは続くものと考えられる。 |
---|---|
02 | 新卒採用に関しては、昨年から「就職氷河期」に入ったようだが、今年も学生にとっては引き続き厳しい「氷河期」が待ち受けていると言って過言ではない。企業側も今後の景気回復見通しが立たない以上、新卒採用を積極的に行うことは難しい状況にある。もちろん中国経済の回復効果もあり昨年後半から業績が回復してきて製造業や商社あるいはインターネット関連などで新卒採用に力を入れる一部の企業の存在もあろうが全体的には新卒採用は厳しいものと考えられる。こうした状況下では、大企業よりも中小企業、ないしは都市部よりもUターンすなわち地方での就職にも学生自体も目を向けるようになるので、景気の悪い中で業績を伸ばしている中小企業及び地方の企業にとっては優秀な学生の獲得チャンスであるとも言えよう。 |
03 | 中途採用に関しては昨年に引き続き厳しい状況が続くものと考えられる。新卒採用と同様に「転職氷河期」が暫くは続くであろう。業績が回復している企業やIT関連の成長企業では中途採用の継続をするであろうが、中途採用の枠を拡大する企業は一部成長している企業を除いては期待できないというのが現実であろう。中途採用に対する企業側のスタンスとしては業種及び職種を問わず全体的に”ピンポイント採用”に入ったと言えよう。すなわち人材が必要とされるポジションに求められる要件をほぼ満たす候補者がいなければ企業側も無理して中途採用しない傾向が強まることは必至であろう。したがって企業の倒産やリストラによる失業者にとっても再就職のハードルは高い状況が暫くは続くものと思われるので大企業よりも中小企業での再就職がポイントになると思われる。 |
2008年12月29日
01 | 本年9月に起きたリーマンショック以降米国発の金融恐慌は世界経済のみならず日本経済にも多大な影響を及ぼしている。日本を代表するエクセレントカンパニーであるトヨタを筆頭に売上を海外市場ないしは輸出に依存する大手製造業の売上の軒並みダウンは残念ながら避けれない見通しである。自動車・電機と いった日本をリードする分野の大企業のみならずあらゆる業種に業績下降の流れが出てきている。この流れは1990年代初頭以降のバブル崩壊以降よりも厳しい状況であり、採用(雇用)に関しても後退感が出てきている。 むしろこのまま経済状況が悪化していけば、企業のリストラ(人員削減)が増大することが予測され、かつ企業の倒産や吸収合併により転職市場に後ろ向きな意味での人員が増大してくる不安がある。 |
---|---|
02 | 新卒採用に関しては、2010年度入社予定の採用活動がいよいよ本格化するが景気の下落見通しから企業全体を通じて2009年度よりも採用数を絞り込むところが必然的に多く出てくるものと考えられる。したがって、2009年度の採用傾向とは大きく異なり学生の売り手市場ではなく企業側の買い手市場になるものと考えられる。 企業によっては新卒採用を凍結するところも出てくると想定されるが、一方で景気の良い時には新卒採用に苦労している中小企業においては積極的に新卒採用の拡大に打って出るところもあろう。総じて企業の規模に関わらず 景気後退の影響によって新卒学生の就職活動はかつての採用氷河期までいかなくても2009年度に比べてかなり厳しいものになるものと思われる。 |
03 | 中途採用に関しても景気後退による影響は必至である。むしろ外部から 人材を採用する前に内部のリストラ(人員削減)を検討しなければならない 企業が増えることが予想されるので、一部の中途採用に前向きな企業でも 採用ポジションに対する要求度すなわち採用のハードルはますます高くなる ことが予測される。総じて医薬・医療分野を除いてほぼ全業種を通じて 中途採用のニーズそのものが減少して、かつ採用に対する壁はより厳しく なる傾向が益々顕著になるものと考えられる。今後の転職市場においては 企業によるリストラによって人が増加する傾向が予想される一方で、こうした 人員を受け入れる企業の受け皿が減少するために転職先が決まらない失業者が 増加する懸念がある。ある意味で”人材流動化冬の時代”が到来する 可能性が出てきていると言えよう。 |
2008年4月30日
01 | 今年は、サブプライム・原油高の影響から中途採用及び2010年度入社予定の新卒採用を抑える傾向が顕著に出てくると考えられる。 要はここ数年昇り調子で企業が積極的に採用活動を推進してきた流れが曲がり角の段階に入ったと言える。各企業において社内における人材ニーズはあるとしても採用人数を抑えたり、採用条件がさらに厳しくなっていく傾向になると思われる。もちろん下期の景気動向にもよるが総じて今年は中途採用及び2009年度の新卒採用は抑え気味になる見通しと想定される。 |
---|---|
02 | 新卒採用に関しては、2009年度の新卒採用はほぼ収束した感があるが、今年の夏頃から始める2010年度入社予定の新卒採用に関しては全体的に採用人数が抑え気味になると思われるのでここ数年学生の売り手市場であった新卒マーケットも数年ぶりに企業側の買手市場に戻っていくことが想定される。下期の景気動向もあるが2010年度の新卒採用は全体的に抑え気味になるであろう。 |
03 | 中途採用も同様に各企業とも抑え気味になると思われる。特に金融業界はサブプライムに影響を受けて全体的に減少傾向にある。ただ企業によっては、2010年度の入社予定の新卒採用を抑える一方で即戦力となる人材のみをピンポイントで積極的に採用する企業も出てくるものと思われる。 |
2006年10月31日
01 | 世界的に景気回復基調の中で日本の上場企業の2007年3月期連結経常利益が4期連続して過去最高を更新する見通しである。特に製造業を中心として利益が上昇している中で、全体的に企業の新卒及び中途採用両方がに拡大傾向にある。今年から来年にかけては新卒及び中途採用共に引き続きヒートアップしていくであろう。 |
---|---|
02 | 中途採用に関しては景気が良くなり企業においても成果主義が定着しつつある中で、優秀な人材ほど優遇されているので、優秀であればあるほど企業側が引き留め工作に奔走する傾向にある。採用を予定している企業側としては採用水準を下げてまで人材レベルに妥協することはなくなってきている一方で、優秀な人材ほど余程関心のあるポジションでなければ転職に前向きにならなくなってきている状況が顕著になってきており、企業側が思うような人材の確保に苦戦しているのが実状と言えよう。 |
03 | 2007年春の大卒採用内定者数は前年比で13.3%増となり、3年連続で上昇傾向が続いている。新卒採用に関しては、昨年同様に大学3年生の就職活動がこの10月には既にスタートを切っており、昨年よりもやや早めに採用の流れも移行し、来年のゴールデンウィーク前には各企業共に内定をほぼ出し終えることが予想される。しかしながら、景気の拡大に伴い新卒の求人数の急激な拡大増にあやかってか、数社からの内定をもらう学生がもはや一般的となりつつあるために、企業の人事部も採用予定数の確保及び内定辞退者の続出に来年の秋頃までは頭を痛め続ける事となろう。 |
04 | 20代後半から30代前半にかけて就職氷河期に遭遇して新卒の就職がうまくいかなかった世代が「リベンジ転職」と称して、最近拡大する中途採用の波に乗り新卒の際に希望していた職種や業種にチャレンジする動きが出てきている。一方で、新卒で入社3年以内に会社を離れてしまう傾向は退社していく社員及び企業双方にとって残念なことであるが、ここ数年における企業の新卒採用の拡大及び景気上昇に伴う賞与を含めた年収アップや処遇の改善等が良い方向に影響して新卒で入社後に短期間で退職してしまう傾向にはやや歯止めがかかるものと思われる。 |
05 | 成果主義の影響のみならず業種や職種によって20代後半から40代にかけて年収の格差が目立ってきている。日本企業で比較しても30代後半のある業種の営業マンで年収が400~500万円レベルの方がいれば、同じ30代後半で別の業種のマーケティングのポジションで1,500万円~2,000万円に近い年収を取っている方も存在して年収面における”格差社会”の本格的到来を感じさせる。 |
2006年4月23日
01 | 株価は今や1万7千円台をうかがう状況になり景気回復が本物であることが一般的に浸透しつつある。こうした景気上昇ムードに後押しされてか各企業とも軒並み新卒及ぶ中途採用の拡大方向に動いている。したがって企業の中途採用ポジション数が増えすなわち転職する機会が拡大していることを考えれば転職にはまさに絶好の時期が到来したと言っても過言ではないであろう。 |
---|---|
02 | 特に不良債権に目途がついた日本の銀行をはじめとする金融機関は新卒のみならず中途採用拡大にも力を入れつつあり金融のみならず全業種を通じて新卒・中途共に優秀な人材の争奪戦が始まりつつある。特に金融機関が中途採用に力点を置き始めた流れから外資系金融機関から日本の金融機関にUターン転職する方も出てくるものと思われる。 |
03 | 来年度の新卒採用に関しては各企業とも軒並み2007年入社予定の募集人員枠を増やしていることから内定を昨年よりも早いペースで出しており5月のゴールデンウイーク前後までにはほぼ内定が一段落する見通しである。1990年前後のバブル期以来となるが数社から内定をもらえる学生も今年は珍しくはなくなるであろう。昨年に比して募集枠に内定数が達しない企業が相当数出てくると思われるので秋期に追加募集を行うか通年採用を行う企業は一般的になるものと予想される。 |
04 | 中途採用に関しては人材サーチ(スカウト)会社からの視点で考えれば、今後ますます求人ポジション数が増加傾向にある一方で現在のように景気が上向いた状況下では、優秀な人材は現在の職場でかなり優遇されており、したがってそうした人材の中で転職を自ら積極的にアプローチされる方は減少してくるものと思われる。登録型の人材紹介会社や大手転職サイトが新規登録を促すPR(広告宣伝)に最近とみに力を入れているのにはこうした背景もあるようだ。 |
2005年10月31日
01 | 株価が14,000円前後を推移する中で景気上昇ムードが高まり企業の人材獲得意欲はビジネス拡大基調の中で非常に旺盛になってきている。都市銀行が中途採用を復活させたのが話題になっているが大企業から中小(ベンチャー)企業にいたるまで押しなべて転職には好環境が到来したと言って過言ではないであろう。人材流動化は来年にかけてますます加速傾向にあると言えよう。 |
---|---|
02 | しかしながら、あらゆる業界で勝ち組負け組の明暗が明確化しており、トヨタに代表される好景気の自動車業界においても富士重工のように人員削減を打ち出す企業も出てきている。今後は、会社の吸収合併や統合も更に増加すると予想され、その影響で例え上昇ムードの業界であっても早期退職制度に代表されるリストラを行う企業も同時に出てくると考えられる。 |
03 | 来年度の新卒採用に対しても企業は積極的であり軒並み採用予定人数の増加傾向にある。従ってかってのバブル期を彷彿させるように学生が数社から内定をもらい入社する企業を選ぶような現象が起きると想定される。まさに90年代後半から続いていた就職氷河期は解消方向にあると言えよう。 |
04 | 中途採用及び新卒採用が両方共に拡大する中で中途採用で思うような結果が出ていない企業では新卒採用に重点をシフトして3年間で3割辞めてしまうと言われている新卒でも長期的観点から力を入れていく企業も出てきている。 |
2005年4月30日
01 | 景気は現在曲がり角にあると言われているものの、景気の上昇基調はアジア経済の堅調な発展に支えられて暫くは順調に推移すると考えられる。業種にもよるが、企業の採用意欲は全般的に前向きで、当面は、新卒・中途採用共に拡大傾向が続いていくものと思われる |
---|---|
02 | 中途採用に関しては、業種を問わず大企業から中小企業に至るまで積極的な拡大傾向にある。しかしながら、企業側からの求人レベルは年々高まってきており、採用にあたっては人材の質に対する妥協はなくなってきている。従って、企業側が人材を増やしたくともなかなか増やせないといったジレンマが当面続くものと考えられる。 |
03 | 来年度の新卒採用に関しては、このゴールデンウイーク明けに大企業を中心として大きな山はほぼ越える見通しである。ここ1、2年で、企業側の面接は4月にピークを迎え、ゴールデンウイーク明けにほぼ終了するといった流れが定着してきている。 |
04 | 企業側が中途採用で思うように人材を獲得できないジレンマの中で、即戦力になるまでにはどうしても時間がかかるものの長期的な観点から新卒採用に重点をシフトして会社の将来を見据えた人材育成を考える企業が今後増えてくるものと思われる。 |
2004年10月29日
01 | 日本の景気は今後の見通しに関しては賛否両論あるものの順調に推移しており、企業の採用状況は新卒・中途採用共に基本的に前年度比横ばいか拡大基調にある。横ばい基調にある企業でも中国の経済発展に支えられて本年12月頃における収益見通しによっては更なる拡大路線に変えることも検討している。 |
---|---|
02 | 中途採用に関しては、求人数が増加傾向にあるが逆に採用基準はますますレベルアップしつつある。人手不足の企業でも正社員の採用基準は以前よりレベルアップしているのが実状であり、急場しのぎの即戦力として派遣社員や契約社員で当面まかなう体制をとっている企業もある。 |
03 | 今年は10月前後に公開ラッシュがあり、店頭やマザーズに公開するベンチャー企業が急に増加したが、起業の流れは日本にもようやく定着しつつあると言える。ベンチャー企業が今後人材マーケットにおける受入れ求人数を増やしてくれることであろう。 |
04 | 新卒採用の今後の流れは昨年と大きく変わらない見通しである。10月頃から各企業は自社の採用ホームページを開設して来年の2月から3月頃に会社説明会と同時にエントリーシートの提出を考えており、更に来年の4月から5月にかけて面接を経て内定に至る流れになると思われる。 |
2003年4月30日
01 | 日本の景気回復傾向が顕著になるにつれて今年は企業全般に新卒採用及び中途採用の拡大傾向が期待される。イラクの問題が不安定要因ではあるが、日本に進出してくる外資系企業が今年の下半期にかけて徐々に増えてくると想定される。日本への進出を伺っていた英国最大のスーパーであるTESCO(テスコ)が関連会社を通じて日本への進出を始めたのは注目すべき最近のニュースである。 |
---|---|
02 | 景気が良い業界でも、勝ち組と負け組の格差ははっきりしてくると考えられる。特に自動車業界におけるトヨタ自動車と三菱自動車との差異が明確であるように、業界別よりも企業別に景気動向を確認していく必要がある。 |
03 | 中途採用に関しては、景気回復に伴う拡大スピードに対応するために、即戦力としてのニーズがより一層求められるようになる。いかに即戦力として活躍できるかを的確にアピールできるかが、中途採用の鍵を握る。 |
04 | 新卒採用に関しては大企業を中心として全体的にゴールデンウイーク前後にほぼ収束を迎えつつある。私が20年ほど前に新卒で内定をもらったのが大学4年生の10月前後であることを考えると、約半年ほど内定時期が早まっていることとなる。大学3年生の秋頃からの就職活動は学生としての重要な時期をつぶすこととなり、再び就職協定の復活に関しての議論が早晩再燃するのではないかと思われる。 |
2003年10月30日
01 | 景気は、徐々に回復ムードにあり業界(業種)というよりも企業によって「勝ち組」「負け組」が鮮明になりつつあります。 企業規模に関わらず、大企業からベンチャー企業に至るまで「勝ち組」に入っている企業においては、来年にかけて中途採用のニーズが増加していくと考えられます。 |
---|---|
02 | 金融機関、特に都市銀行を中心にリストラが進む中で人材の流動化でますます進んでいくと思われます。 1990年代の米国の影響もあるかと思いますが、金融以外の大企業でも体力に余裕のある時期にリストラを先行させて企業体質の健全化に努める流れが日本でも一般的になると想定されます。 |
03 | 最近の話題としては、“りそな”を始めとする都市銀行の大規模な人員削減や“ソニー”の人員削減計画が挙げられます。 大企業への「寄らば大樹」の時代はもはや終焉したと言えます。 また、市場としては中国とのビジネスが鍵を握ると考えられますので、中国市場にからむポジションでの中途採用のニーズが一段と増えていくことでしょう。 |
2003年 4月22日
01 | 現在の転職市場は、採用(決定)のハードルが徐々に高くなりつつあると言える。 求人側は、本当に納得する候補者が出てくるまで待とうという姿勢にある。 |
---|---|
02 | 不況下でも、全体的に求人(ポジション)数はやや減少気味ではあるが大きくは変わっていないと思われる。 もちろん求人業界・職種において介護ビジネスに代表されるように成長著しい分野において求人増が片寄る傾向にはある。例えば求人雑誌「B-ing」の厚みがそれほど変わっていないことからも、求人自体は大きくは減っていないことが把握できよう。 |
03 | 分野別に見た場合、金融及びIT業界の求人(ポジション)数が減少傾向にはある。 IT業界と言っても、情報・通信分野を広くカバーする領域であるが、ただし職種別に見ると、コンサルタント・営業・エンジニア等に関しては求人は大きくは減っていない。金融業界に関しては、ピンポイントな欠員補充以外は全般的に低調である。 |
04 | 転職した場合の年収も現状維持から1、2割アップが妥当な水準であり、年収アップは入社後の実績を見てから検討するといった傾向が強い。 |
05 | 総じて、現在の転職市場を鑑みるに、日頃から自分の売りすなわち専門性を意識して、他社でも即戦力として通用する実務能力を磨いておくことが、転職をスムーズに運ばせる秘訣と言えよう。 |